ゆきノート

好きな本や音楽、同棲中の恋人とのことなどについて。

M-1と回鍋肉/アリとアリクイ

先週末、恋人と私の家族でお酒を飲んだ。うちは私と妹の2人姉妹だったので、きっと父は、いわゆるキャッチボールをしたりする息子がいなかったことが多少寂しくはあったのだろう。義理とは言え息子となる存在が現れたのが嬉しいらしく、いつもよりたくさんお酒を飲んでご機嫌だった。前日が誕生日だった父のために恋人と私と二人で買ったプレゼントのビール用タンブラーの紙袋、それに自分の上着を忘れて店を出ようとしていた。帰りはお酒を飲まない妹が運転して母と3人で実家に帰ったようだが、家に着いて車を降りたときにスマホを落としてフィルムが割れ落ち込んでいたと、母からLINEが来ていた。しっかりしてほしいとは思うが、よほど嬉しかったのだろうなあとちょっとほっこりした。

 

翌日はM-1グランプリの放送日だったので、それを一日のスケジュールの軸に据え、気合いを入れて放送を待った。特に恋人がお笑いが好きで、私もまあ人並みにはYouTubeで見たりもする。これまでは私は実家暮らし、彼は実家を離れての一人暮らしだったので、年末はお互い別の場所で過ごしていた。しかしこの冬に同棲を始めたことにより、M-1を一緒に見られるようになったので気合十分というわけだ。しかも最近買ったテレビは50インチ。これはリアタイするしかないじゃないか。

漫才が始まるまでの前置きの時間を利用して、二人で分担して部屋の掃除、風呂・トイレ掃除、夕食の準備を進める。段取りが悪くちょっと間に合わなかったので、比較的お笑いへの熱意が薄い私が料理を仕上げる。講評やCMになったらキッチンに立って野菜を炒め、次のコンビの漫才が始まればテレビの前のソファに着席する。それを3回くらい繰り返し、やっと夕食が出来上がったので二人で食卓に着く。視線は常にテレビへ向かっていたが、クックドゥではなく豆板醤と甜面醤で作った回鍋肉はなかなか美味しかった。

マヂカルラブリーの優勝については、私はもともと好きだったので非常に嬉しかった。ああいうぶっとんだ笑いが頂点に立ったことが清々しかった。漫才の定義みたいなものは、私はにわかお笑い好きなのでよく分からないが、そういうのに関係なくこんな時代だからこそ笑いというものの持つ力は偉大だなあと思う。

ずっとお笑いを見ていたら、芸人の世界を描いた小説を読んでみたくなった。又吉直樹『火花』は芸人の話か。これは読んだことある。もっとどっぷりお笑い界について描いたものも読んでみたい。パッと思いつくのは、児童向けだけどあさのあつこTHE MANZAI』とかはそうなのだろうか。

 

先日、突然ふと頭の中にとある曲が浮かんだ。子どもの頃に聴いた、「アリクイはアリを食べる」という歌詞で始まる曲。気になり過ぎて調べてみると、2000年前後の「むしまるQ」という子供番組で放送されていた「アリとアリクイ」という歌だった。歌手名は水木一郎橋本潮となっていた。懐かしいなあと思って歌詞を調べたら、食物連鎖の話から始まり、最終的には、「ある愛護団体があるときアリの捕食を禁止したら『アリがあり余って足の踏み場もない』」と展開されていた。そんなに深い曲だったとは。子供向けの曲とか絵本って意外と大人が考えさせられるものが多いよね。

そのあと流れでアリの巣に蟻地獄を放つ鬼みたいな動画を見た。皆が知っているあの蟻地獄は幼虫で、しかも巣にいるアリは群れをつくっているため、蟻地獄にとっては多勢に無勢でアリのされるがままになってしまうらしく、投入後1分も経たずに救出されていた。アリにしろ人間にしろ、群れを作ると強いし怖い。

 

最近思ったのだけれど、横書きより縦書きの方が何となくサクサク読める気がしませんか?私個人としては、スマホでネットニュースや誰かのブログを読むときはなかなか思うように読み進まないのだけれど、縦書きの本はすらすら読める。あれは何なんだろう。何かしらの先入観が働いているのか、それともただ単に液晶を眺めるのに疲れるのか。同棲を始めてから、恋人がゲームをしている横で本を読むことが多くなって読書量が増えそう。近くの図書館の利用カードが実家のどこかに眠ったままなので早く救出しなければと思う。

 

気付けば今年もあと2日とちょっと。無事に仕事も納めたし、いつも通りのんびり過ごしていこうと思う。

 

年末に聴きたい曲↓

 

ラストデイ

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