ゆきノート

好きな本や音楽、同棲中の恋人とのことなどについて。

生活のログ#2/異動になった。

昨日、人事異動の内示があった。

予想はついてたけど、私は他部署へ異動。入社から3年間勤めた今の部署とは恐らく全く違う性質の業務を扱うところで、ちゃんとやっていけるのかちょっと不安。

すごく仕事のできる先輩が、なんだか暇そうな部署に異動になったことからしても、適当人事なんじゃないか。別の先輩が「きっとエクセルでソートをかけて移動先を割り振ったに違いない」と嘆いていた。彼女は今の部署に残留。私は置いておいて、例のできる先輩とまとめ役の上司がここからいなくなるので今からすでに先行き不安だと。それもそうでしょう。しかも来年度はうちの部署から一人人員が削られるらしい。繁忙期は地獄を見る部署なのに、なんでこうなった。

まあ私自身はと言えば、新しい場所で働く不安はあるものの、心機一転頑張ろうという気概に満ちてはいる。今の部署に残留の人を置いて無責任ではあるが。

ただ一つ問題なのが、家から新しい職場までが自転車で30分の距離で、自転車で行けなくはないんだけど結果的には車通勤を余儀なくされそうだということ。今うちにあるのは恋人が親戚から譲り受けたでっかい外車。例によって自分の軽自動車を売ってしまったため晴れてペーパードライバーの私には現時点では操れそうにない。もともとでかい外車もボロボロで次の車検は通らなそうということで、買い換えようという話は出ていたから、ちょうどいいタイミングと言えばそれはそう。とは言え私がもっとも運転しやすい小型の軽かつアラウンドビューモニター完備というのは、恋人と共同で所有する車にはふさわしくないので、ある程度の大きさの車に乗るのは避けられなさそう。しかもアラウンドビューモニターも主に予算の面で恐らく付けられない。頑張ってバックモニターまで。仕方がないので今週末は例のでっかい外車で私の運転練習を決行する予定。今から気が重い。なんでみんなあんな何でもないような顔で運転できるんだ…。

 

発売日はちょっと前なんだけど、たしか先々週辺りにヒプマイのCDが届いた。


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私はナゴヤ推しです。四十物十四くんが一番好き。可愛いしかっこいいし、キャラクターなんだけど「こんな若いのに、まだ十代なのに、こんな大変な目にあっても一生懸命生きている…強い…美しい…」と尊敬の念しかない。

2nd DRBはもちろんナゴヤに投票した。ライブ配信のチケット購入分と合わせて2票。どうか勝たせてあげたい。たった2票だけどどうか…。

 

今日の夕ご飯はチャーハン。例によって全く写真映えはしない。


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レジピ通りにキャベツを入れて作ったら、野菜炒めとチャーハンを強引に混ぜましたみたいな感じになった。美味しかったけど。コチュジャン入れときゃだいたい韓国風の味になるし、オイスターソースで炒めときゃ大体のものは食べられる。

 

週末まであと2日。年度替わりの時期で色々大変かと思いますが、体調に気を付けて暮らしていきましょう。

生活のログ#1/自転車修理の日曜日

最近、Youtubeで動画を見るのにハマっている。料理を作ったりできた料理を食べたりしている動画に雑談の字幕をつけた動画ばかり見ている。単純で影響されやすい人間なので「私もこういうのやりたい!」と思ったものの、私には動画編集の技術も動画を撮るためにキッチンを片付ける気力も動画にするのに堪えうる料理スキルもないので諦めた。

その代わりに本拠地である(?)ブログでそのようなことをやってみたいと思った。今後私が「生活のログ」とタイトルがついた記事を上げていたら、雑談料理動画の真似事ブログだと思って欲しい。

 

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日曜日。金土で遠出をして帰ってきた後なので、もうこの日はとことん家でのんびり過ごそうと決めていた。その端から自転車の後輪がパンクしているのを発見。通勤に使うのでそのまま放置する訳にも行かず、仕方なく修理してもらいに自転車屋に行くことに。

 

とは言え腹が減っては戦ができぬ、自転車の修理にも行けぬ。昨日買っておいたダブルソフトでフレンチトーストを作って朝食とすることに。

食パンはダブルソフトが一番好き。ふわふわ度が高い気がするのと、山型になっている部分の丸みが可愛らしい。気取ってないボンカレーみたいな配色のパッケージもなんか好き。

卵、牛乳、砂糖を混ぜて作った液に4等分した食パンを浸し、バターを溶かしたフライパンで両面がこんがりするまで焼く。

 

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最高。ふわふわしっとりで美味。ケーキシロップとシナモンをかけていただきました。

今更だが生活のログでは写真映えとかは一切気にしないことにする。生活感があって何が悪い。こちとら生活するのに必死なんじゃ。

生活感のないシンプルなインテリアとかに惹かれた時もあったけど、もうそんなのはどうでも良くなってしまった。スタイリッシュと使いやすさは両立しない。ただ食器棚の中で調理器具類が雪崩を起こしてるのだけは流石にどうにかしたい。

 

恋人の馬鹿でかい車に私の自転車を積み込み、家から一番近い自転車屋へ。修理に40分かかるということなので、その間にスーパーに買い物に行って時間を潰す。

約束の時間に自転車を受け取りに再度店に赴く。愛車の後輪はパンクしていたのではなく、空気を入れる所のバルブだかパッキンだかが駄目になっていたようだ。そりゃ高校生の頃から乗ってるやつだからどこかにガタがきても仕方ない。むしろ10年も頑張ってくれていてすごく感謝しなければならない。ありがとう私のボロ自転車。

パンクよりも軽微な修繕だったので、オイル差しと併せて1,000円かからず修理してもらえた。ラッキーだね。チューブに穴が空いてたら4,000円かかるって言われて震えていたので一安心。

 

ほっとすると腹が減る。昼食にはチャーハンを作ることにした。


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ナンプラーを味付けに使って、エスニック風チャーハン。肉がないのでシーフードミックスを入れる。人参入れときゃ彩りが出る。あと我が家の皿は一人の青いので一通り揃えたので、料理が絶望的に茶色くても自動的に青の色彩が加わってそれっぽくなる。なってるよね?

 

暇なので本を読む。能町みね子さんの『私以外みんな不潔』。ずっと読みたいと思ってたやつ。エッセイを読んでいるんだか小説を読んでいるんだか分からなくなる不思議な感覚。幼い子どもにも幼いなりに自分が生きやすいように生み出したルールがあったり、頭を回転させて気を遣いまくったりしてるよね。私は幼稚園の時のことはあまり覚えていないけど、「魚つかまし」っていうイベントが好きだったことだけは覚えている。簡易プールに小魚が解き放たれていてそこにみんなで裸足で突っ込んで行ってひたすら魚を手づかみで捕まえてバケツに放り込み、袋詰めしてもらって持ち帰るという野蛮の極みみたいなイベントだった。あれは何が目的だったんだろう。

 

夕食を作る。最近は例の雑談料理動画群の影響で料理にご執心。

恋人の好物であるクリームシチュー、おまけにキャベツとしめじの胡麻和え。後者は電子レンジで調理できるので副菜として丁度いい。

恋人は結構ガチなレベルでクリームシチューが好きらしく、パッケージ通りで4皿分の量を作ったら一食で3皿分弱ぐらい平らげてくれた。そんなに好きだったのね、お姉さん知らなかったよ。

クリームシチューで白米は全然行けちゃう。実は始めてwithライスしてみたんだけど、これは普通に美味しい。


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そう言えば今日はホワイトデーでしたね。恋人には大好きなメンダコのチャームがついたキーリングを買ってもらいました。めちゃくちゃ可愛い。父からはLINEギフトでスタバのチケットが1,500円分送られてきた。50代のおじさんにしてはハイテクなお返し。これでタダでスタバが飲める。やったね。

 

明日も在宅勤務。先週は木曜日も在宅で金曜日有休だったので、5日間職場に行かないことになる。暇な時期なので多分問題は無いだろうけど、なんとなく罪悪感が滲む。でも明日が在宅なおかげで日曜の夜特有の憂鬱に苛まれずに済む。ありがたいことだ。

そしてもうすぐ人事異動の発表なんだよね。残業少ないところか家から近いところがいいなあ。

 

というわけで、今週も頑張りましょう。

やりたいことがなくたっていいじゃない

最近、やりたいことがなくて悩んでいる。

やりたいことがない。夢とか目標とか、そういうのが私には思いつかないのだ。周りの人たちがみんな目標に向かって努力しているように見えて、私だけ夢の一つもなく毎日を漫然と過ごしているような、そんな気がする。

夢というほどでなくてもいい。何かすごく好きなこと、のめり込めるものがあって、それに熱中して日々を過ごすことがができる、そんな何かが見つかったらどんなに良いだろうと思う。

私は飽きっぽいので、何をやっても長く続かない。色々なことに興味は持つので手を出すのだが、少ししたら他のことに興味が移ってしまって結果を出す前にやめてしまう。だから、「にわか」レベルで好きなことは無数にあるのに自信を持って語れるものが何もない。全部中途半端なのだ。

その半端さが、最近どうにも苦しい。辛い。私だけが世の中に何の良い影響も与えずにただただ呼吸し生活している。そういう風に考えてしまう。

仕事だって、やりがいをもって取り組めているかと聞かれたら、イエスとは言えない。正直今の業務はあまり向いていないと思っている。おそらく今年度をもって部署異動があるので、その結果によってはすごく自分に合う仕事に出会えるかもしれない。でも、私のことだからどこに行っても「やりがい」というものを掴めずに終わる気もする。

この際、飽きっぽい性格に逆らって何か一つのことに時間をかけて取り組んでみるべきかとも思うけれど、楽しく思えないことを無理やり続けるのも私らしくない気がする。仕事でやらなければいけないことなどはともかく、趣味に関しては自分がやりたいと思う事だけをやりたい。そんなことを言っているからこうやって何もかも中途半端になっているのだけれど、それでも無理をするのは違うと何となく思う。

こうして書いているブログだって、これまで何度も何回か書いては更新しなくなり、思い立ったように書いてはまた更新をやめ、というのを繰り返している。ネットの海の中のどこかに、私が書き始めて辞めて放置したブログがいくつか転がっている。全部、私の飽き性と気まぐれによって生み出されたものだ。

私が何か本当にのめり込めるほどに好きなものにまだ出会えていないだけだとしたら、これからその何かに出会えることに期待する価値もあるのかもしれないが、仮にこの世の中にあるすべての事柄に触れても何にもはまれないかもしれない。もしそうだとしたら、私は何のために生きているのだろう、とか思ったりしている。

家族や恋人が私を必要としてくれて、それだけで私が生きている意味は十分にあるのだろうとは思う。万が一私が今突然死ぬようなことがあったら、きっと彼らは悲しみ、途方に暮れるのだろう。だから生きているだけで十分、そう分かってはいるのだけど、自分が何も生みだしていないことが情けなくて嫌になる。

せっかくなら何かためになる趣味を見つけようと思って、最近は資格取得のために勉強を始めてみた。その第一歩として、先月末には日商簿記3級の試験を受けてきた。1年前頃からちょこちょこ勉強してきてやっと受検。本当は取得に1年もかかる資格ではないと思うけど、これも例に漏れず勉強しては飽きてやめ、また勉強し始めては放り出しを繰り返してなんとか受験にこぎつけた。まあこれでやっと一歩進めたかな、という感じはする。数日後に合否の発表があるのだけど、自己採点の感じだと多分受かっていると思う。

3級受検後そのまま、2級も受けてみることに決めた。2級まで持っていると結構転職で強いらしい。今のところ転職の予定はないけれど、人生何が起こるか分からないし、人事評価で何かしらの良い影響を及ぼすかもしれない。何より、2級は3級よりだいぶ取得が難しいらしいので、ここで頑張って勉強して2級を取得できれば、何かに継続して取り組んだという自信に繋がるかもと思った。とりあえず参考書と問題集を買ったので、その分の購入費用を無駄にしないためにぐらいの気持ちで飽きずに勉強を続けたいと思う。

極論を言ってしまえば資格だって取ったところで何もならないかもしれないけれど、まあ、副産物のある時間つぶしぐらいの感覚で考えすぎずにやっていけたらと思う。私は人生に意味を求めすぎているのかもしれない。気付いたらこの世に産み落とされていて、特に「生まれたい」という意思を持って生まれてきたわけでもない。かと言って死ぬ理由もないのでとりあえず生活を続けている。多分それぐらいでよいんだと思う。それにプラスで誰かに愛されて美味しいご飯が食べられて、おまけに資格まで取れちゃったら万々歳、そんな感じのマインドで暮らしていきたい。多分あれでしょ、本当にやりがいを持って働いている人だってそれほど多くないのが実情なんでしょう。この前の星野源ANNで、ゲストで来ていたYOUさんが「やりたいことがなくたっていいじゃない」みたいな話をしていて、25年間やりたいことがないまま生きてきた私は非常に救われた。私これでいいんだって思えた。

とりあえず目の前にある、「これは頑張ってみてもいいかも」ってことを頑張ってみようと思う。とりあえずは簿記2級。覚えること多すぎて笑ってる。やったるで。

 

同棲カップルのバレンタイン

ちょっと遅れたけど、バレンタインのこと。

今年のバレンタインは日曜日ということで、同棲して初めてのバレンタインを迎えるにあたって、家でお菓子作りといつもより特別感のある料理を楽しむことにした。

去年までは一緒に暮らしていなかったので、バレンタインは外でデートした時に私が家で作ってきたお菓子を渡すことが多かった。これまでガトーショコラ、生チョコ、クッキーなど細々と毎年作ってきたが、デート中に渡す場合に困るのが衛生面だ。冬とはいえ一日外にいる間ずっと持ち歩かなければならないのでその間に腐ったりしないかが心配になる。それに単純に荷物が増えて面倒。

それが今年は二人ともひとつ屋根の下に暮らしているので、お菓子を作ったそばから出来たての一番美味しい状態で食べてもらえる。残った分は速攻で冷蔵庫に放り込めるので、衛生的な問題もクリアと良いことづくめだ。

 


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作ったのはチョコレートケーキ。ココットに生地を流し込み、焼くだけ。我が家にはオーブンがないのでトースターで焼いた。そのせいか、火が通り過ぎて下の方が硬かったけれど、まあ料理下手を自称する人間が作ったにしては合格点でしょう。恋人もちゃんと喜んでくれた。この人は私が彼のために何かをした時にしっかり喜んでくれるので、一緒にいて報われる場面が多くてありがたいなあと思う。いや、振りじゃなくて本当に喜んでくれているんだとは思うけどね。振りだとしても嬉しいよね。

 


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そして夕食は、これまた私が準備してみた。事前に恋人にリクエストを聞いて作ると決めていたクリームシチュー。それに加え、ローストビーフ、生ハムと人参のロールサラダ。ローストビーフは炊飯器の保温機能を使って作った。美味しくできたけど、強いて言えば肉に火が通り過ぎちゃったかな。ローストビーフとサラダはクラシルとデリッシュキッチンを駆使して作りました。個人的にはこの辺のアプリはクックパッドより断然使いやすくて愛用している。動画があると便利だよね。適量ってどれぐらいだよ!ってなった時に動画を見れば「ああ、結構入れていいのね」って分かる。

クリームシチューは4皿分作ったんだけど1食で消費しました。自分が作った料理をおかわりしてもらえると嬉しいよね。美味しかったんだな、よかったなって思う。

そしてワイングラスで飲むワインは美味い。ところでワインって買う時にどうやって選んでいいか分からない。いつも結局「ラベルが綺麗」「とりあえずフランスかチリのやつ」って決めちゃうので、常備ワインみたいなものを定めたい。何飲んでもだいたい美味しいんだよな、貧乏舌だから。

 

この日はバレンタインだからと思い、年始に買ってからタンスの中で温めていた赤レースの下着をつけてたんだけど、パンツのお尻の部分が全部レースになってて透けてるまあまあ際どいやつで。冒頭のお菓子作りの話じゃないけどこういうのもちゃんと喜んでくれるというか、期待通りのリアクションをくれる。単純で可愛い人だなと思う。

 

これから付き合う、あるいは付き合って間もない恋人たちにとってはバレンタインはドキドキのイベントなのだろうけど、私たちのように7年目のカップルとなると、そういった意味での一大イベントではなくなる。しかも同棲しているとなると、個人的には七夕や節分などの季節行事と同列の感覚になってきているなあと思う。感覚的には母の日や父の日や敬老の日に近い。それらが両親や祖父母に感謝を伝える日だとしたら、バレンタインは恋人に感謝を伝える日。そう思ったので、夕食を食べながら、「いつもありがとうね」と伝えた。同棲していると楽しいことはもちろん沢山あるけれど、モヤッとすることもまあ無くはない。モヤモヤに引っ張られてお互いにストレスを溜めないように、末永く楽しく仲良く暮らせるように、互いへの感謝を常に忘れないようにしたいと思った。

 

それじゃ、ホワイトデーはよろしくね。

車を売った。

この週末、2年半乗った車を手放した。

社会人1年目の時、実家暮らしだったのだけど、ド田舎で周りに駅がなく最寄り駅までとても歩いていけない距離だったので通勤用に車を買った。ピンク色の軽自動車だ。

昨年秋に恋人と同棲を始め、めでたく駅まで徒歩か自転車で行ける距離に住むことができた。ピンクの軽は必要なくなった。引越し先のマンションには駐車場が1台分しか確保できず、恋人の所有しているでかい車をそこに停めることになった。でかい車の方が、たくさん荷物を積めるし何かと便利だ。私の車はとりあえず実家に置いておくことになった。

車検の時期が迫ってきた。2月後半に車検が切れる。それまでに、車検を通すか、売るか、どちらかに決めなければならない。

売ることに決めた。これまで引っ越してからの数ヶ月間、実家に車を置いておいたがほとんど使う機会はなかった。実家と今住んでいる家は車で20分の距離なのでちょこちょこ帰る機会はあるのだが、実家に向かうにも母が迎えに来てくれるし、実家の方面で買い物に行くにも家族と一緒に父や母の車で行くのがほとんどなので、私の車の出番はない。

引っ越してから3ヶ月を経ずとも、私の車がもうお役御免なのは正直分かってはいた。それでも車検が切れるギリギリまで売却に踏み出さなかったのは、やはり車を手放すのがなんだか寂しかったからだと自分で思う。

生まれて初めての100万円を超える買い物。通勤での必要に駆られて、地元のディーラーに母と一緒に車を見に行ったことを覚えている。母は安全性を評価して丈夫さが売りの四角い車を私に勧めたけれど、私が最終的に選んだのは華やかなピンク色をした丸みのある車だった。一番の決め手は、アラウンドビューモニターの機能がついていることだった。自分が駐車の時に距離感を測るのが苦手だということには教習所の段階で勘づいていたので、私の運転技能のなさを助けてくれると思った。

しかし、見た目の可愛らしさがやはり大きかった。「いかにも女が乗ってます」というような車は無礼なドライバーから舐められたり煽られたりするのでやめた方がいいんじゃないかとも思ったが、自分の「好き」を蔑ろにできなかった。車の見た目やドライバーの性別でマウントを取ってくるような不躾な奴らのために私が選択を変えるのも癪だった。

車を購入し、毎日それに乗って通勤した。カーオーディオで好きな曲をかけて、時には合わせて歌いながら走る。やはり運転は苦手なので運転して行ける場所は限られていたけれど、自分だけで行ける範囲が格段に広がったのが、自由を手にしたようで嬉しかった。

就職してから2年半お世話になった私の軽。とうとうお別れの時が来てしまった。

この前の土曜日に、恋人と車の買取業者の店舗を訪ね、私の車の査定と買取をお願いした。妹に貸した時に摺ってついた傷がそのままだった割には、意外と高い査定額だった。走行距離が1万キロ以下と短かったのと、まだ新しく綺麗だったこと、それに珍しい色だったのが良かったらしい。市場にあまり出回っていないピンク色。ぜひとも展示車にしたいくらい状態が綺麗だと言われた。道理で私もこの色に惹かれた訳だ。

私が2年半連れ添った相棒に高く値がついたのはとても嬉しかったけれど、それだけ多くの人が欲しがる可能性のある代物だと聞くと、勿体ないような惜しいような気持ちになった。

私はこの手の価格交渉は死ぬほど苦手なので、全て恋人に任せてしまった。私は隣でウンウン頷きながら話を聞いていた。買取業者の方からは、多分一人じゃ何もできない可哀想な女に見えていたと思う。しかし適材適所。こういうのは得意な人に任せてしまった方が己のストレス的にもコストパフォーマンスも的にも絶対的に良い。恋人には負担を掛けて申し訳なかったけれど。

買取価格が定まり、書類の手続きをする。手続きは何事もなく進んだ。これでさあいよいよ入庫ということになるのだが、この時は売却する当の軽自動車でお店に来ていたので、今入庫してしまうと帰る手段がなくなる。というわけで、一度実家に帰って母の車と2台で出直すことにした。

実家に到着。そしてすぐに出発する。これがいよいよ最後のドライブになる。車内に忘れ物がないかを確認。カーオーディオにCDを入れっぱなしだったのを思い出して慌てて取り出す。山Pの「CHANGE」が入っていた。インハンド好きだったなあ。あれはいいドラマだった。

さて、これだけ言っておいて結局私は最後に車を運転することはなかった。買取店がバイパスの大きい道路沿いにあるので、そこまで運転するのが怖いとぼやいたら妹が運転してくれることになった。渋ることもなく喜んで運転席を引き渡した。私の車への愛なんて、運転への恐怖心に簡単に負けるぐらいのもんだった。結局。でも本当に車には感謝してる。私が遅刻することなく仕事に通えたのは君のおかげだよ。ありがとう。ピンクの軽。

余談だが、そして思いっきり下ネタで申し訳ないが、以前ネットで大人のおもちゃを買ったことがあった。その時の空き箱が、結構大きかったのもあって捨てるに捨てられず、車のシートの下に隠しておいた。いつか片付けようと思っていたが、なかなかタイミングがなくずっとそのままだった。私が引っ越してからも実家に止めてある車の中に置き去りの空き箱。そこで先日車の査定に行こうと実家に帰ると車内が綺麗に片付いていた。スムーズに車を査定に出せるように片付けておいてくれたらしい。母が分けておいてくれたという袋の中を確認すると、もちろん問題の空き箱もちゃんと袋の中にある訳で。25歳OL、実の親に性事情を知られてしまっていたたまれない。そんな話。

しみじみとした話にまとめるつもりが下ネタで終わってしまった。そんな感じでほどほどにしょうもない週末を過ごしていました。


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車の写真を載せたかったけど撮ってなかったから前の祝日に母と妹とお茶したときの写真。
それではこの辺で。

日記(思い出を増やしたい/苦手な人)

この間、寝る前に恋人とベッドの中でのんびりしていて、何となく恋人のスマホの画像フォルダを見る流れになった。コロナ以前の旅行の写真と大学や仕事関連の写真が半々。

コロナで世の中が大変なことになるちょっと前に2人で旅行に行った熱海。その時にトリックアート美術館で撮った写真を見て爆笑していた。錯視を利用して現実にはなかなか有り得ないような写真を撮れるのがトリックアート美術館。だいたいの写真で私がサメに食われそうになっていたり虎に襲われそうになっていたりと危機的状況に陥っているのが謎に面白く、2人して笑いが止まらなかった。

ひとしきり笑った後に、恋人がぽつりと「また思い出を増やしに行きたいね」と呟いた。もうずっと旅行になんて行けてないものね。今度緊急事態宣言が解除されたら、私の仕事が暇なうちに近場でいいからどこかに行けたらなあと思うけれど、どうなるか分からないしね。

家の中や近所で増やせる思い出も沢山あるし、実際コロナ禍に同棲を始めて一緒に料理をしたり休日にソファでだらだらしたり飽きるまでお喋りしたり色々な思い出が毎日更新されていっている。でもやっぱり、旅に出たいよね。行ったことのない場所で、見たことのない景色を見て、食べたことのないものを食べて、初めてを共有したい。

新婚旅行はイタリアに行きたいと何年も前から話していたけれど、いつ行けるか分からない。イタリアはおろか、比較的近場の海外旅行の目処も立たない。私の人生初の海外旅行になるはずだった台湾旅行をコロナの影響で出発の3日前に取りやめてから、もう1年が経つ。旅行どうこうよりもっと深刻な状況に置かれている人がいるのも分かるんだけど、行きたいものは行きたい。

せめて夢の中ではと思い、ハワイに行く夢を見たいとねんじて眠りにつくも、結局見たのは何故かニコニコ超会議に行ってしかも同行者に置いてけぼりにされ謎の男性に絡まれる夢だった。最近嫌な夢ばかり見るのよ。何なんだろうね。

少しでも早く、自由に外出できる日々が戻るよう願っている。

関係ないが、私のスマホの画像フォルダは不用意に恋人には見せられない。二次元やジャニーズの推しの画像がちらほら混ざっているからだ。恋人にはオタクであることを、特に女性をターゲットにしたコンテンツに関しては一応隠している。同棲しているんだからバレるのも時間の問題だとは思うが、切り出すタイミングもないし、わざわざ改まって言うほどのことでもない。ただ、Youtubeのおすすめ動画を見られるタイミングなどにちょっと焦るぐらい。

 

 

 

職場にちょっと苦手な人がいる。隣のグループなので直接の関わりはないのだが、別の人と会話しているのが聞こえてきたりすると、「うわ〜やっぱ苦手だ〜」と思う。

私は職場に入りたての頃になんとなく「この人は私とはきっと合わないぞ」というのを感じ取り、うっすらと「苦手です」オーラを出し続けた結果、絡みづらい奴と判断されたようで話しかけられないようになった。しかしやはり他の人と話しているのを聞くとどうも「なんか嫌だなあ〜」と思ってしまう。

例えば、「飲み屋に行きたいから早く緊急事態宣言解除されないかなあ」みたいなことをその人が言う。その人は昨年末に第一子が生まれたばかり。よくそんなこと言えるなあとか思っちゃう。配偶者のことを「嫁」と呼んでるのとか、配偶者さんが実家に帰る日に「最高だわ〜」とか言ってるのとか、全体的にドン引きしてしまう。仕事ぶりも踏まえて尊敬してる上司や先輩が同じことを言っていたとしたら、「まあそれでもこの人がすごい能力を持っているのに変わりないから」とか思うかもしれないけれど、一回苦手だと思ってしまうと全部に引いてしまう。

この人は隣のグループだからいいけれど、これから先何回か異動を経験するうちに、同じグループにこういう苦手なタイプの人がいるタイミングもあるんだろうと思う。その時に私は耐えられるだろうか。先に述べた苦手なタイプの人は、あまり関わりのないポジションだし、私とは向こうから距離を置いてくれている。でも、業務上がっつり関わりを持つ必要のあるポジションだったら?私の気持ちを汲んでくれず、ガンガン話しかけてこられたら?毎日苦手な人とコミュニケーションを取らなければならないプレッシャーに押し潰されて、仕事が手につかないかもしれないなあとか思う。

仕事と直接関係ないことで、仕事に集中できないなんて、そんな本末転倒なことになりたくない。この世に生きる人全員、そんな理不尽な目に遭ってほしくない。人間関係に惑わされることなく、自分が必要とされる場所で、100パーセントの力を自分の仕事に注ぎ込める。誰もがそんな環境で働ける環境を、どうにかして整備できないかなあとか思ったりする。

今の仕事も嫌いじゃないけれど、次はもっともっと自分の興味のある仕事ができるといいなあと思う。労働問題とか、女性の活躍推進、それか子どもの貧困対策、その辺りに関われるといいなあと思う。

快適な環境で働けているだけで十分幸せなんだろうけど、人間なんて欲張りなもんで、もっともっと良い環境をと上を求めてしまう。

地球上の幸福を増やすと言うより、不幸を減らす仕事がしたいなあと思う。とりあえず自分の可能性を広げるために、有効かどうかは分からないけれど、簿記の勉強をしている。月末に3級の試験を受験予定。数年前の過去問を解いたら満点が取れたので、多分大丈夫だとは思うけれど、できれば2級まで目指したいなあ。

 

土日の日記(プリン/リモート飲み/図書館)

土曜日は毎週末のごとく10時前に起きた。特にやることも決まっていない暇な週末。でもその暇が嬉しい。楽しい予定が詰まった週末ももちろん好きだけど、何もないのんびりとした週末もいいよね。

昨夜のピザの食べ残しを温め直して朝ごはんにする。宅配ピザを頼むという長年の夢がやっと叶った、その残骸。実現の余韻に浸る。昨夜の方が美味しかったけれど、じんわりとした感慨深さがある。これからもこうして、小さな野望をひとつずつ叶えていこう。

ピザを食べながら、ドラマ「うちの娘は彼氏ができない」の最新話を見た。このドラマ結構好きで見ているのだけど、いわゆる友達母娘の描き方が良いなあと思う。うちも結構母親とは友達のように仲が良い家だったので、テレビなどで友達母娘の欠陥や悪影響について語られる度に悲しくなっていた。楽しく過ごせてるんだからいいじゃんって。でもこのドラマはちゃんと母と娘が理解し合って心の底から互いを大切に思っている感じがなんだか温かくて良い。可愛い。

部屋着のままドラマを見て、見終わったらHuluでホリミヤのアニメ版に手を出したりしてだらりと過ごす。恋人は昨日の仕事の続きをしていた。終わらなかったんだって。出来高制の仕事は大変だ。出来高制なのかどうかよく分かっていないけど。

 

お昼ご飯に恋人がナポリタンを作ってくれた。美味しかった。ナポリタンを家で食べるのが初めてだった。実家ではパスタを食べる時は決まって市販のパスタソースだったから、野菜や肉をスパゲッティと一緒に炒めるという動作自体が新鮮だ。

この日はその後車で買い物に出かけた。そもそもお風呂の蓋を買いに行こうと出掛けたのに、100均に寄って細々とした生活用品を買っているうちにすっかり忘れて帰ってきてしまった。いつまで経ってもお風呂に蓋ができない。サブの目的でユニクロルーヴル美術館コラボの服を買いに行くというのもあったのだが、これもその店舗で取り扱っておらず達成できなかった。何のために出掛けたのかもはや分からないが、良い気分転換になったから良しとしよう。

 

家に帰って、恋人とプリンを作った。


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卵、牛乳、砂糖を混ぜ、フライパンにお湯を張って蒸す。レシピ通り作るも砂糖の量にビビる。75gってそんなにあるの?手作りお菓子あるあるだよね。

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冷蔵庫で冷やしてカラメルをかけて出来上がり。写真は翌日に恋人が少し食べた後だけど。あれだけ砂糖を入れただけあって、しっかり甘い。素朴な味で美味しい。結構簡単にできたのでまたやってもいいなと思った。

 

夜には高校時代の部活の友人同士でリモート飲みをする予定があった。

飲みながら食べるちょっとした料理の準備をしたり、始まる前に台所と床の掃除を終わらせようと動いたりしていたらいつの間にか開始時刻を5分ほど過ぎていた。ごめん。

パソコンの画面に懐かしい顔が映る。このメンバーで喋るのは、去年のゴールデンウィークに同じくリモート飲みをしてから実に9ヶ月ぶりだ。1年近くも会っていなかったのか。会わない期間の長さの割には、意外と話題が少なくて、コロナを恨む。出掛けたり旅行に行ったりをしないから、みんなの旅の話が聞けない。

9ヶ月のあいだに、ある友人は以前勤めていた会社を辞めて昔から夢だった職業の道で再出発していた。心底すごいと思った。彼女を尊敬している。私なら、現状手にしているものでとりあえず満足してしまって、そこから離れられない。目の前にあるレールの上を延々と歩き続けてしまう。どうしても叶えたい夢がない私には、夢を叶えようと歩み続ける彼女のことが、高校時代からどうにも眩しく見えた。高校時代、「大学に入って何かやりたいことが見つかるといいな」と思っていた私には、社会人三年目の今でもこれといった夢はない。これからもずっと夢を求め続けている気がする。夢がある人のことがずっと羨ましい。

またある友人は、「他人を変えることはできないと最近になって悟った」と話した。彼女には6年間付き合っている恋人がいて、その中で気づきを得たらしい。これに関しては私もよく分かる。私も恋人とは7年の付き合いなので、それだけ付き合っていると多少お互いな性格に対する理解も深まってくるし、長所はもちろんのことその反面欠点も見えてくるようになる。しかしそこは別の人間なんだから当たり前と割り切ることが、最近になってやっとできるようになってきた。全然違う別の生き物が、どうやって2人で過ごしていくか。それが長い間付き合っているカップルにとっての課題だ。この辺に関しては、私はこの前の大晦日の紅白で見た星野源「うちで踊ろう」の歌詞に救われた。

生きて踊ろう

僕らずっと独りだと諦め進もう

うちで踊ろうの歌詞については、いつか記事を立てて書きたいと思っている。

リモート飲みの最後は、コロナが落ち着いたらみんなで車を使って旅行がしたいという話になった。できれば北海道に行きたいねと話した。社会人比率が増え車の運転にも慣れた人たちが増えてきたので、誰かが運転できる。社会人になるって、時間がなくなる反面選択肢が増えるってことだ。このグループの中で私だけ北海道に行ったことがない。他のみんなのジンギスカン雪まつりや動物園の話に夢が広がる。北海道大学には綺麗な植物園があるらしい。みんなで行ったらきっと楽しい。顔を合わせて笑える日が、早く来るといいな。

ちなみにこの友人たちは私の友達の中でも有数の酒飲みの集団なので、お酒ありの場をセッティングすればほぼ全員がずっと飲んでいる。このリモート飲みでも度数低めの缶チューハイのような生易しい酒を飲む者は一人もおらず、4時間の間最初から最後まで日本酒を飲んでいたり何かしらのリキュールを割って飲んでいたりした。この人たちとともに成人してから今までの一緒にいることが多かったので、私も乗せられてお酒にわりかし強くなったのかもしれないと思ったりする。

23時頃にお開きになり、この日は就寝。

 

日曜日。あまり覚えていないけど、どうせ10時頃に起きたのだろう。

数日前に途中まで見た「ボヘミアン・ラプソディ」の続きを見る。洋楽については疎いので、クイーンについてもほとんど何も知らなかったけれど、素敵な曲が多いのだなあと思った。超満員の野外ライブのシーンは、このご時世に見るとなかなか感慨深いものがある。私もこの中にいたい。ライブに行きたいなあ。

 

お昼は近所の町中華で。油淋鶏定食を食べた。このお店はセットのライスとラーメンの量を大小選べるので、少食に優しい。小鉢のおかずが恋人のは唐揚げなのに私は冷奴でしょんぼりするも、すぐに自分のメインが油淋鶏だからだと気づく。だって唐揚げ大好きだからさ。

 

その後は2人で歩いて図書館へ。2週間前に一緒に図書館の利用カードを作って、その時に借りた本の返却期限が来たので返しついでにまた別の本を借りることにした。隔週で図書館へ赴くのが今後の恒例になりそうだ。

図書館内では別行動。この時私が家にスマホを忘れて出たので、携帯電話がない時代の待ち合わせを強いられる。「15分後にこの棚の裏で」と言って別れる。なお15分後、恋人がそこにおらず慌てることとなる。聞こえてなかったか。

中山七里『さよならドビュッシー』、三宅玲子『真夜中の陽だまり』を借りた。さあ2週間で読み切れるかな。

 

家に帰って、ゲームをした。ずっとプレイしているスーパーマリオ64。あまりに長いことやっているので、ゲーム音痴の私でも流石に上達してきた。3段ジャンプに壁キックもお手の物。もうそろそろクリアできそうだ。

夕食は鍋にした。最近日曜の夜はずっと鍋。スープを変えればバリエーション豊富で飽きないし、野菜も沢山摂れるところが良い。この日はもつ鍋にした。締めのラーメンの美味いこと。

 

そんな感じの週末。また一週間、頑張りましょう。