ゆきノート

好きな本や音楽、同棲中の恋人とのことなどについて。

やりたいことリストを作った

先日、やりたいことリストを作った。

きっかけは、先日仕事終わりに恋人の家で鍋をつつきながらお酒を飲んでいた時のこと。なんとなくつけていたテレビでは、芸能人が色々な別荘を見学して購入を検討する、といった内容の番組が流れていた。それを見ながら「将来住むなら、こんな家がいい」と言うような話をしていた時、恋人がぽつりとこう言った。

「前に、結婚してどんな家を買うかは俺に任せるって雪が言ったのが、ずっと引っかかってるんだよね」

その先の言葉も、恋人は最近よく私との将来について色々と考えを巡らせてああしたいこうしたいと思っているのだが、その度に、私はどう思っているのだろうかと気になっている、と続いた。

ああ、この人は私との将来を本当に真剣に考えてくれているのだと思った。私と添い遂げることを前提に、将来の設計を組み立ててくれている。

ちなみに、彼の中で引っかかっている家の件に関してだが、私が言ったのは「持ち家にするか貸家にするかは私はまだ勉強不足なので何かあなたに考えがあるのであれば任せたい」というニュアンスである。家の間取りや部屋数に関しては私は自分の希望を主張する気満々なので、半分ちょっとは誤解かなあと思う。私は、お風呂は大きいのがよくて、自分の部屋がほしい。あと料理下手を隠してくれる広くて動きやすいキッチンがいい。

そのままの会話の流れで、お互いがこれからやりたいことを言い合った。
恋人は色々な場所へ旅行に行きたい。私は趣味を存分に楽しみたい。これからの将来への夢がどんどんと膨らんでいく。誰にも言っていなかった大きな野望も、この際だからと彼には伝えてみた。「いいじゃん、できるよ!やってみなよ!」と言ってくれた。

 

人生って、意外と短い。

色々と考えながら生きていないと、一生なんてあっという間に過ぎ去ってしまう。

最近、ちょっと前に結婚したばかりの友人に会った。結婚相手と一緒に暮らす新居のこと、結婚式を開くには何をするにもお金がかかること、結婚にまつわる様々な話をしてくれた。

結婚だとか出産だとか、まだ先の話だと思っていた。でも、そういう話を聞いていると、意外と遠い未来の話ではないのかもと思えた。実際、本気で考えて来年の今頃かその半年後ぐらいには私は一人の人間の妻になっている可能性が高いし、なんならその2,3年後には、また別の人間の母になっていると考えておかしくないのだ。今と同じスタイルの生活なんて、あと数か月しか残されていない。それが嫌というわけではなくて、むしろそうやって自分の暮らしの姿がどんどんと変わっていくことには夢が膨らむし楽しみだ。ただ、今のままその場しのぎの生き方をしてはいられないなあと思う。

結婚までの段取りはどうするか、式はどうするか、結婚したらどこに家を構えるのか、子どもはどうするか、子どもが生まれたら仕事はどうするのか、考えるべきことは、山ほどある。一つずつ、クリアしていかなければならない。

お金のことについてきちんと考えなければならないと思う。貯蓄だとか資産形成だとか、そういうことについて考えるのは個人的にすごく苦手だ。利息だとか利率だとか、そういうことも正直よくわかっていない。投資信託、イデコ、積み立てニーサ、そういったワードをよく巷で耳にするものの、それが何なのかは知らない。恋人がそういったことに詳しいというか、よく勉強しているようなので任せればよいかと考えてしまうが、それではいけないというのも分かっている。悲しいことに、この社会ではお金がなければ自分の暮らしも家族のこともなかなか守ることができない。自分のために、大切な家族のために、お金のことについて、真剣に考えていかなければならない。自分で働いて得たお金を自分のためだけになんとなく消費していた今までとは、話が違うのだ。

とまあ、これからの将来のことについて、本気で考えていく必要性を感じ始めたわけである。影響を受けやすい私は、何かをせずには居ても立ってもいられなくなった。そこで作ったのがやりたいことリストだ。

ノートパソコンを立ち上げ、Excelで簡単なシートを作り、今思いつく限りのやりたいことを一気に50超、入力する。結婚・出産といったライフイベントから、旅行に行きたい場所、自分の趣味である読書や音楽にまつわることまで、やりたいことはどんどん思いついた。

リスト化していて思ったのは、意外とこれから先の人生では、自分のやりたいことを消化するのに時間が足りないかもしれない、ということだ。行きたい旅行先についてだけ考えても、しっかりと計画を立てて貯蓄もしていかないと、行きたい国には行ききれないし、見たい景色も見きれない。人生の限られた時間を無為に過ごしている時間などないと、冗談ではなく思った。

今回作ったやりたいことリストは、定期的に更新して見返すようにしたいと思っている。自分用の整理にもなるし、何より、時間を大切にする意識を持ち続けるための原動力になる。

作ったリストを恋人に見せたら、どれがいつまでに実現可能か、難しそうなものはどうすれば達成できるか、一緒になって真剣に考えてくれた。「回らないお寿司を食べに行きたい」という項目の安直さに、笑みをこぼした。「今できるものから一つずつ潰していこうか」と言ってくれた。

人生最後の瞬間に、リストの全項目がクリアできていたらいいなあと思う。私の人生まだまだこれからだ。一つずつ、夢をかなえていこうと思う。