ゆきノート

好きな本や音楽、同棲中の恋人とのことなどについて。

日記(締切/ピザ/プラダを着た悪魔)

金曜日も元々在宅勤務の割り振りだったものの、例によって今日も出勤を余儀なくされる。締切日だからね、仕方ない。神経を使う作業に追われ、「周りの人に仕事を振る」という苦手なことをし、隣のグループののんびりワークに振り回されながらなんとか期限内に資料を提出。提出したものの、今度は委託業者のミスのせいで不必要な説明を迫られるというドタバタな一日だった。午前中はほとんど席に座っていなかったと思う。あっちに行ったりこっちに行ったり。メンタリストのDaigo氏が、立ったままの方が集中力が上がると言っていたけどあれは確かに本当かもしれない。

一緒に提出に行った上司が、帰り道で隣のグループの仕事の遅さに文句を言っていてちょっとびっくりした。普段はすごい温厚な人なのに。自分も含めてだけど、自分に余裕が無くなると他人を許す余裕もなくなる。ゆとりを持って仕事をすることも大事だし、従業員が切羽詰まるような職場環境を作ってはいけないと思った。

 

だんだんと、秋から続いた繁忙期の終わりが見え始めてきている。来週1週間が終われば、おそらく年度末まで有休取り放題のボーナスステージに突入する、はず。

緊急事態宣言の延長により無事に(?)在宅勤務と出社の一日交代制も3月上旬まで延長になった。私はおそらく今年度いっぱいで他の部署に異動になるので、今年度うちに来た先輩方とは一度も酒を酌み交わすことなくさよならだ。ちょっと寂しいなと思いつつも、未曾有のことなので仕方ないと諦めることにする。

 

資料の提出も終わったので、何とか定時ダッシュに成功した。この日はもともと早く家に帰って恋人とピザパーティーをするつもりだったので、なんとしても早く帰りたかったのだ。

宅配ピザを食べることは、私の小さな夢だった。その気になればいつでも実現できるのだが、何故だか実行に至らない野望というものが、誰にでもあると思う。ピザを買うことが、私にとってのそれだった。今は社会人になりある程度の経済力も手にしたので、たまの週末に食事を外で調達するなどなんてないことだが、幼い頃の自分からしたら1枚2,3千円するピザという食べ物は立派な贅沢品だった。大学生の頃も人見知りかつ大学から結構遠い土地での実家暮らしゆえ、宅飲みといった若者らしい遊びをあまりすることがなかったため、友人同士で誰かの家に集まってピザを注文するということも一度も経験したことがなかった。そのため宅配ピザへの憧れがすごかったのだ。

そういう話を恋人に何かのタイミングでしたら、「じゃあ今度の金曜日に食べるか!」ということになった。長年の夢がこんなに簡単に叶ってしまう。働くのは大変だけれど、経済力を手にすることで望みを叶えるためのハードルが低くなるのは楽しいことだと思った。

この日在宅勤務だった恋人も、私が家に着いてちょっとしたら仕事にキリがついたようで、支度をしてコートを羽織り、ピザを受け取りに車で出掛ける。

宅配ピザの注文を初めてしたのであまりよく知らなかったのだが、どうやら店頭受け取りなら2枚注文すると1枚分なんと無料になるらしく。早い話が半額で2枚ピザを帰るということで。そりゃあもう店頭受け取りするしかない。恋人に車を出してもらい家から一番近いピザ屋に行くと、カウンターの向こうで大学生のバイトらしき若者たちが一生懸命ピザを作っていた。店長らしき男性店員からピザを受け取る。熱々だ。店の前に停めていた車に戻り、助手席に座って買ったばかりのピザを膝の上に乗せる。膝元からのぼるザ・ジャンクフードな香り。これこれ、これを求めていたのだよ。

帰りにコンビニに寄る。ピザと言えばコーラでしょう。ただし大人だから、これはウイスキーを割ってコーラハイを作る用。いやあ、大人になるって素晴らしいですね。ついでにビールを数本コンビニを後にする。

ほくほくしながら帰宅。熱いうちに食べたいので、急いで手を洗い買ってきたものをテーブルの上に広げる。タンブラーにビールを注ぎ、8ピースずつに切り分けられたピザを口に運ぶ。夢が叶った瞬間。ほんの些細な夢だったけど、なんだかすごく嬉しかった。折角だからと買ったチキンとポテトのセットも、想像通りのジャンクな味で最高。


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ちょっと前まで繁忙期で、金曜日も残業でなかなか帰れないことが多かったが、最近になってやっと早く帰れるようになってきた。おかげで金曜日も安心してお酒が飲める。これから年度末まではだいぶゆったりしている気がするので、もう気が抜けまくっている。有休もとりやすくなりそうなので存分にのんびり暮らそうと思う

恋人はお酒を飲んだら眠くなったようで早めに寝入ってしまったが、私だけでも待ちに待った金曜夜を満喫しようと思い、まず湯船にお湯を張った。一人だけど、入浴剤も入れちゃう。南紀勝浦温泉の入浴剤。なんだかめちゃくちゃいい匂いがした。恋人もお風呂に浸かる日に使えばよかったな。南紀勝浦温泉、実際にこういう匂いがするのかは知らないけれど、行ってみたくなった。いつになったら旅行に行けるかなあ。

お風呂から上がったら、夕食時の残りのコーラでコーラハイを作って飲みながら映画を見ることにした。いつか見ようとずっと思っていた、「プラダを着た悪魔」。ファッションに全く興味のなかった女性がファッション誌の鬼編集長の秘書に採用され奮闘するお話。14年前の映画だけれど、そこに出てくる洋服やスタイリングはどれも色鮮やかで素敵だった。お洒落して街に繰り出したくなる映画。アン・ハサウェイ演じる主人公のアンドレアが価値観の変化に直面しながらも自分の進む道を切り開いていくのに勇気が湧いた。

映画を見終わったところで、何故か恋人が起き出してきた。どうせなら朝まで寝ていた方が幸せだったろうに、不思議な時間に目を覚ましたなこの人は。私はそのまま2時前に寝たのだが、聞けば恋人は3時半頃に寝たらしい。メイズランナーを見たと言っていた。その前に3時間寝ていたとはいえ元気だな。金曜の夜、それは何でもありの夢の時間。それは大袈裟か。

ちょっと前まで繁忙期で、金曜日も残業でなかなか帰れないことが多かったが、最近になってやっと早く帰れるようになってきた。おかげで金曜日も安心してお酒が飲める。これから年度末まではだいぶゆったりしている気がするので、もう気が抜けまくっている。有休もとりやすくなりそうなので存分にのんびり暮らそうと思う。